''アークニット''
アークニット
美しいアーク・Arcを生かした作品
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ごあいさつ
アーク(ARK)は英語で弧・円弧・弓型という意味です。
日本の編み物は製図・理論・技術とも世界に誇れる文化です。
編物独特の分散増減法や求心編みもその一つです。
もようを大きくしたり小さくしたりしながら
ヨークやスカートに展開する分散増減法、
1点(または複数)に編目を集中させたり拡散させたりする求心編み、
どちらも計算は必要ですが、
編物を勉強するひとつのカリキュラムとして経験した方も多いでしょう。
アークニットは
この二つの技法に似ていますが
ゲージを基にした分割線に描いてしまえば
自由自在にトレーシングペーパーを使用して、
弧を作品の中に生かすことができます。
もちろん計算や、作品によっては引き返し編みの技法もありますが、
基本をマスターすれば作品の展開や表現方法の幅も広がります。
また棒針、かぎ針、アフガン編み、機械編みなどとテクニックを選びません。
百聞は一見にしかず。
アークニットの扉を開いて編物の楽しさに触れてください。
小林紀美子
著者:小林紀美子(ARKニット編み図構成図実用新案登録第3198154号)
編地デザイン:広瀬光治 作品制作:岡本洋子・門脇世紀代・小林カズ子・眞山欣子・高橋真紀・
丹美代子・張博蔚・中村とも江・長塚悦子
撮影:小林鈴奈 作図:高橋真紀 編集協力:霞ヶ丘技芸学院 制作:三光出版印刷株式会社
出版:Arc Knit Society ¥2700.